生命保険大学課程は、応用課程試験の合格者を対象にファイナンシャル・プランニング・サービスに必要な生命保険、その関連知識をより専門的なレベルで修得することを目的としており、生命保険大学課程全科目合格者で一定の条件を満たす者には『トータル・ライフ・ コンサルタント:TLC(生保協会認定FP)』の称号が一般社団法人生命保険協会より付与されます。
生命保険大学課程のカリキュラムは次の6科目です。
- ファイナンシャルプランニングとコンプライアンス
- 生命保険のしくみと個人保険商品
- 資産運用知識
- 生命保険と税・相続
- 社会保障制度
- 企業向け保険商品とコンサルティング
現在の生命保険大学課程の沿革は、財団法人生命保険文化研究所主催、大阪生命保険協会協賛により、「専門外務員講座」として大阪においてスタートしたのが始まりです。
この講座は、アメリカの生命保険外務員大学(ACLU:American College of Life Underwriters)を参考に、生命保険営業職員に専業職業人たるにふさわしい知識、教養を学習する機会を与えるために開設されたものです。その後、昭和41年(1966年)に「生命保険外務大学課程」と改称、昭和42年から東京においても同様の講座が開設されました。当時の講座科目は次の8科目でした。
- 約款と保険商品
- 企業向け商品と社会保障
- 生命保険市場論
- 販売活動と販売技術
- 家庭の法律と財産税
- 家計管理と資産対策
- 家計と税・企業と税
- 企業診断と企業の法律
昭和44年(1969年)、東京・大阪でしか受講できない状況を改め、全国的拡大を図ることとし、運営は生命保険文化研究所の所管から社団法人生命保険協会に移管されました。称号については、『認定生命保険士』とされ、全8科目合格者の中から会社推薦により、当時の大蔵省銀行局保険部長・生命保険文化研究所理事長および生命保険協会会長の三者で構成する「称号認定委員会」から称号が付与されました。
平成4年度に教育制度が改正されたことに伴い、「生命保険外務大学課程」は「生命保険大学課程」に改称され、称号も『認定生命保険士』から現在の『トータル・ライフ・コンサルタント:TLC(生保協会認定FP)』に改称されました。